2014年11月10日月曜日

知らなかった一面

最近の私は、ジャムの試作ばかりしています。
今の季節の果物を、いろんなジャムにするのが楽しく、お気に入り。
そのままシンプルに、レモン汁と砂糖だけで煮るのももちろんおいしいのですが、
ハーブやスパイスや、果物同士のミックスとか、アプローチは何通りも!
そのたび発見ができて、料理って不思議で楽しいなあと、改めて感じるのでした。

いちじくとローズヒップのジャムは、見た目も美しく官能的。
おとなのジャムと一言でまとめるにはもったいないほど、一口食べると奥へ奥へ吸い込まれていくようなジャムにしあがりました。
ローズヒップの美しい香りや色といちじくの濃厚さが、手を取り合って、おいでおいでと引き込んでいくような、そんな感じ。
いちじくの知らなかった一面を見た、そんな感じ。

トーストにのせるより、濃厚なバニラアイスにかけたり、水切りしたヨーグルトにかけたりする方がお似合いです。
パンなら、クリームチーズと一緒にのせていただくとおいしい。
ワインのおつまみに、チーズと生ハムと、ジャムを添えるのもいい。

とはいえ、そのままスプーンですくっていただくのが一番しっくりくるかもしれません。
ローズヒップの実は、いちじくの果汁を吸い込んで膨らんで柔らかくおいしいのです。




ジャムの話ばかりになってしまいましたが、気が付けば秋から冬へ、また季節が移っていました。
庭の木々を見ると変化がよくわかります。
日が落ちるのが早くなると、夕方妙に焦ってしまいます。
真っ暗になればあきらめがつくのですが、暗くなる最中が苦手です。




最近、ブログはそこそこに、インスタグラム三昧です。
よろしければ
インスタグラムでもお会いできれば幸いです。
akimarimekkoで。
 



2014年10月10日金曜日

わたしのおもてなし

誰かをおもてなしすると決まったら。
まず最初に考えるのは、どんな空間でお迎えしよう?ということ。

どんなクロスで?
どんなテーブルで?
どんなテーブルウェアで?
テーブルはテラス側に寄せて、窓の向こうの木々を眺めようか?
どんなお花を飾ろうか?

などなど、尽きません。
楽しい。

そして料理はどうしようか?

先日は、久しぶりの大切な友人、
よく会う友人と3人でランチのおもてなし。
おもてなしといえど、今回は分担制で、
私が料理と空間(というか、場所が我が家でした)担当で、
お花とケーキ担当の人、パンと飲み物担当の人。
楽ちんで楽しいのです、分担制。

テーマは「秋は森の中で」。

料理は、

にんじんとレンズマメ、生ハムのサラダ
ねぎのマリネ
ルッコラとモッツァレラのサラダ
カリフラワーとアンチョビーとドライトマト

さつまいものスープ

ロールキャベツ

楽しいひと時はあっという間に過ぎます。
秋晴れの気持ちのいい午後だったので、テーブルをテラス側に寄せて。
森とまではいかないまでも、木々を眺めながらのランチタイムとなりました。

お誕生日のお祝いも一緒にしました。


以前は、自宅でレッスンをしていたこともあり、おもてなしは日常のものでしたが、最近はときどきになりました。
その、ときどきのおもてなしも、気心知れた友人がほとんどなので、きりりと緊張感のある(いい意味で)おもてなしらしいおもてなしは、とっても久しぶりだった。(とは言っても、緊張感のあるおもてなし!というほどの気を張ったものではなかったのですが、久しぶりに我が家にお招きする方がいた、という意味で)
久しぶりでもやっぱりとても楽しくて、何日も前からあれこれ準備するものわくわくしました。

やっぱり私はこういうことが好きなようです。


 
 
 


2014年10月5日日曜日

なんてことない時間

1週間のうちで1日は、何も予定を入れずのんびりと過ごしたい派です。
朝のうちに家事を済ませて、そのあとゆっくり読書するもよし、たまった録画やDVDを見るもよし。
時間を気にせず、日が暮れる手前までたらっと過ごしたい。

たまに気が向いて、インテリアをいじりだして小規模な模様替えに発展したり、お菓子やパンを作り始めたりすることもありますが、それらはなんだか家事の延長線上のような気がして、なんだかほんの少しもったいない気分になるのです。
何がどうもったいないのかはわからないのですが。

写真の美しいインテリア本を眺めながらの午後は、おいしい紅茶とチョコレートをいただきます。
デルレイのチョコレートはいただきもので、この時間のために置いておきました。
マンガを読むときは、もち吉のサラダせんべいとほうじ茶の組み合わせ。
ミステリーを読むときは、コーヒーとシュークリーム。
この時においてだけは、シュークリームはバニラビーンズなんて入っていない、ちょっとレトロなものがしっくりきます。
ファッション誌をぱらぱらするときは、フレーバーティーとマロンパイを。
マロンパイは16区のマロンパイ。

と、こんな具合に読書の場合は本によってお茶とお菓子のセレクトも変えたりしながら楽しむのがお気に入り。
日によってはクロスやテーブルウエアも変えて遊んでいます。
DVD鑑賞もしかりです。

こういう、なんてことない時間はあっという間に過ぎて、夕方、少し暮れた部屋の中で、ああ今日1日だらだら過ごしてしまったなあ。。。なんて思うのだけれど、そういう時間がないと私はうまく回転しないようです。
ここ3年ほどで気付きました。

今日のお茶はフォートナムメイソンのロイヤルブレンド。
お菓子は、デルレイのチョコレートなんてあっという間に食べ終えてしまったので、仕方がないので冷蔵庫にきんきんに冷えていた小枝を添えます。
でも小枝、おいしい。


 
 
 
 
 

2014年9月18日木曜日

プルーンの法則

クローゼットの中を秋冬にシフトしたものの、まだまだ日中は夏の続きのような日々です。
それでも八百屋さんに行けば、あちこちで秋が見受けられて、ほっとしてうれしくなる。

秋は果物もたくさん。
果物を見れば、すぐにジャムにしてしまいたくなるのです。
先日はプルーンが一盛り300円で売られていたので、喜び勇んで買い込んで、さっそく夜に煮ました。

プルーンを見た時に、シナモンスティックと一緒に煮て、ジャムにしようと頭の中で決めていた。
なのに、21時過ぎ、キッチンでシナモンスティックがないことに気付きます。
仕方がないので路線変更、合うか合わないかわからないけど、大好きなローズマリーと、国産のグリーンレモンを一緒に煮てみました。
煮ているそばから、ローズマリーのいい香り!

出来上がったのは、プルーンジャムの概念を覆すような、ルビー色したきらきら乙女なビジュアルのジャムでした。
シナモンがなかったから出会えた、乙女ジャム、あつあつのうちに、冷たい水切りヨーグルトにたっぷりかけていただきました。
チョコも、ケーキも、クリームも大好きな私ですが、この瞬間だけは、甘いものの中でジャムが一番好きだ、と心から思うのでした。


プルーンって。
果物だけど果物の印象がどういうわけか私の中では薄いというか、なんというか、果物チームの別枠的なイメージだったのです、勝手ながら。
その理由は、果物としての、そのもののプルーンを見るよりも、加工品のプルーンを見ることのほうが多いからかもしれません。
ジャムにしたのも今回が初めてだったのですが、こんなに美しくてこんなにおいしいのなら、もっと早くに出会いたかった!生のプルーンに!

昔から私は、最初に会った時の印象がそれほどよくない人とほど、その後、ずっと、長く深く仲良くなるパターンが多かったのですが、今日からはこれをプルーンの法則と名付けます。
どうなんだかなー、とか、仲良くなれそうにないかも、なんて思う人ほど、のちのちいいところがたくさん見えて、どんどん大好きになってどんどん仲良くなる、そして生涯の友になったりする。
この法則は、まだまだこれからの人生にもたくさん登場するかもしれない、と思うと、わくわくする秋の夜長でした。




2014年9月7日日曜日

夜のお菓子作り。

夜、お菓子作りをするのは、何か秘密のミッションを遂行しているようで、一人で勝手にわくわくします。
普段は、20時以降に何かを食べると、翌朝、胃が重く感じられるので(そうなってきた、ここ何年かで)夕食の後はほとんど何も口にしません。
なので、遅い時間にお菓子作りをしても、味見も、アツアツを試食することもないのですが、
部屋中に(しかも暗い部屋中に)甘い、いい匂いが広がって、そのほんわかしたお昼間感満載な風景が、真夜中にあることのギャップを自分が作り出していることが楽しくなります。

出来立てを写真に収めようにも、やはり自然光で撮るほうがおいしそうだし、なので結局写真さえも撮らないし、
出来立てをご近所の友達におすそ分け、なんてことも、夜だしできない。
それでもときどき、夜にお菓子を作るのは、ただただわくわくしたいからなのかもしれません。

久しぶりに作ったバナナマフィン。
バナナはそのままではあまり食べない私ですが、こうして焼き菓子にすると途端に大好きな果物になります。
朝ごはんにぴったり。


夏の終わりからずーっと雨や曇り続きでしたが、ようやくいいお天気の日が増えました。
やっと晴れたね、とか、朝晩涼しくなったね、とか、顔を合わせた友人や知人と、お天気の話をすることが最近多くなった気がします。
天気や気候の話をよくするようになるなんて。
私も随分大人のど真ん中に来たものだ、とふと思う秋の夜。
結構前から、立派な大人だけど。


 
 
 
 
 
 

2014年8月17日日曜日

まざりあうことでまたおいしくなる

お盆が終わると、夏が終わってしまったような気持ちになり、さみしくなります。
そう思って空を見上げると、雲も、もくもくした力強そうな夏の雲と違って、心もちほわほわとしたまばらな秋の雲にシフトしているように見えました。

料理を、趣味として、だけでなく仕事としてもしていた時期は、一日中キッチンに立っていることもよくありました。
今は、仕事として、は一旦お休みで、家事としての料理と、趣味と半々といったところ。
なので、キッチンにいる時間も少し減りました。
あれこれ珍しい調味料や食材を使って、時間も手間もてんこ盛りかけて、半ば実験?とも思えるような料理の時間と違って、今はささっと、シンプルに、が信条。
一皿にあれもこれも盛り付けてミックスする感じ、以前はあまり好まなかったのですが、最近はすっかりお気に入りでよくやっています。
色の組み合わせも考えつつ、味が隣り合って混ざってもおいしくなるような配置で、ああでもない、こうでもないと盛り付けるのは楽しい時間です。

ある日のお昼ごはん。

ポテトサラダは隣のにんじんのラぺと混ぜて食べてもおいしいし、ラタトゥイユはソースのように隣のハーブソーセージに乗っけて食べるといい感じ、といったように、混ざり合うことでまたおいしくなる盛り付けは素敵。


柄の食器はこれ一枚でいいかも、と思うくらい好きなparatiisiは、どんな料理をどのように盛り付けても、たいてい美しく決まります。
色違いで、最近は新色もでていますが、基本はこのblack paratiisiが大好き。
一生好きで使い続けるであろう一枚です。

暑い夏は苦手ですが、でも夏が終わるのはさみしくてもっと苦手。
いつまでもずっと、一日が長ければいいのに。
7時になってもまだ外が明るいと、なんともいえない得した気持ちになれます。
今日もまだ、外はとても明るいです。


 
 
 
 

2014年8月11日月曜日

思考まで甘く。

うっかりすると、あっという間に一月経過します。
もうすぐお盆、というとこまで夏が過ぎました。
夏休みもあと少し。

暑くなると食欲が落ちるのは毎年のことですが、今年ももれなくそうなりました。
麺類か果物はいつ食べてもおいしいと感じますが、他はむらがあります。
ふとした時に、ステーキが食べたくなったりもしますが、普段は少しの肉と魚、あとは野菜と果物たくさんで、というのが日常です。
とは言っても、まったくもってベジタリアンではありません。
桃と梨とマンゴーをかわりばんこに食べたら、思考まで甘くなった様子、いつもよりいろんなことにやさしくなれた気がしました。

ここ2,3日は台風の影響もあって朝夕は少し肌寒いほど涼しかった。
なので、久しぶりに温かみのあるどっしりしたスープが食べたくなりました。
この時期はスープは冷製か、温かくてもさっぱりとしたものを作ることが多かったのですが、今日はクラムチャウダーを。
長野から送ってもらった採れたてのとうもろこしもたくさん入れたら、モザイクスープのように美しくなりました。